私は多発性の円形脱毛症をかなり長い間患っていました。この病気の特徴は、ハゲのひとつが治りかけると、他の場所に新しいハゲができることです。
時にはハゲがほとんど治り、一時的に円形脱毛症が治ったように見えることがありました。
私はほとんどの時間帽子をかぶって生活していましたが、円形脱毛症が目立たないようにと頭は丸刈りにしていました。
一時的に円形脱毛症が治ったように見えた時は、ハゲがないことが本当に幸せでした。
と同時に、「ハゲがない」というふつうの人からすればごくあたりまえのことをこれほど幸せに思う自分に気がつき、自分の不幸な境遇を改めてかみしめることもありました。